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自分で学ぶ心理学

心理学に興味はあるけど、どっから手を付けていいかわからない。そんな人のためのブログ。

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ストレスに強い性格、抱え込みやすい性格【完璧主義測定テスト付き】

 

前回はストレス体に悪影響を及ぼす仕組みについて解説しました。

そこで、本記事ではどのような性格特性の人がストレスをため込みやすいのか、

逆に、

どのような性格特性を持つ人はストレスを感じにくいのか、そしてストレスに強い性格特性とはどのような人であるのか、ということについて書いてきます。

 

 

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まずは、ストレスをため込みやすい性格特性についてです。

 

 

ストレスを抱えやすい性格

 

 

みなさんは、どのような人がストレスをため込みやすいと思いますか?

正義感の強い人?我慢強い人?生真面目な人?それとも怒りっぽい人でしょうか?

 

 

心理学においては、ストレスを抱えやすいような行動をタイプA行動様式といいます。

 

このタイプAは

・野心的(目標設定における目標が高い。)

・攻撃的

・競争的

・短期

・几帳面

・完璧主義

時間切迫感(いつも時間に追われているようである)

などの要素の総称です。

 

ストレスを感じやすい人は上記の性格に当てはまることが統計的に多いといわれています。

 

他にもタイプAの性格特性を持つ人は、歩くのが速いしゃべるのが速いなどもあります。これらは時間切迫感が行動に表れているのですね。

 

また、日本人の場合は、完璧主義傾向仕事中心主義、自分が所属する集団に必要以上に適応しようとする(ワーカホリック)傾向、言い換えると、周囲に必要以上に合わせようとする(同調)傾向があるようです。

 

 

いかがでしょうか?思い当たる節はありましたか?

 

また、タイプAの方は

・ストレスをため込み易く、

・ストレスの対処(ストレス発散)も失敗しやすく、

・ストレス反応が起こりやすい(クリックで開きます)

psychobooks.hatenablog.com

 

と言われています。

 

 

逆にストレスをため込みにくい性格特性はタイプB行動様式と言われています。

 

 

ストレスを感じにくい性格傾向

 

タイプBの特徴は

 

・呑気

・満足しやすい

・達成欲求が低い

・獲得欲求(なにかを得たいという欲求)例、お金、自由、名誉、名声、地位が低い

・楽観的

 

などを含みます。

タイプBはストレスに強いのではく、ストレスを抱えにくい性格特性を指します。

 

 

一見するといいところが見つからないタイプAですが、

もちろん、タイプAにもいいところはあります。

 

 

それは仕事や学業において高い成果を残す傾向が高いことです。

 

 

タイプAの人は完璧主義の傾向が高く、責任感も強いので、任せられた仕事はきっちりとやり遂げる傾向があるためです。

また、目標を高く設定し、ルールを守って正しく行動することもその理由の一つです。

 

 

 

次に紹介するハーディネスという性格特性は

強いストレスにも関わらず病気にならずにゴリゴリ頑張れる性格特性です。

 

 

ストレスに強い性格傾向

 

繰り返しになりますが、強いストレスにも負けずに、健康的に頑張り続けることができる性格傾向をハーディネスといいます。

 

ハーディネスは以下の3つの特徴を含みます。

 

  • コミットメント(いろんな状況において積極的に自分と関連させる傾向)
  • コントロール(出来事に対して、ある一定範囲は自分の力で影響を及ぼすことができると思い行動する傾向)
  • チャレンジ(人生は変化するものであると信じ、変化を成長の機会である捉える傾向)

 

 

もう少しざっくりと解説すると、

 

コミットメントとはいろんな状況でも楽しめる傾向。

 

コントロールとは100%とは言わないが、自分の努力次第である程度は状況を変えられると信じ、行動する傾向。

 

チャレンジとは新しい状況や環境の変化を受け入れ前向きにとらえる傾向。

(一般的に、新しい状況は人にとってストレスを感じると言われています。

例、新学期、新生活、引っ越しなど)

 

 

では、ハーディネス傾向が高いとどのような利点があるのかについて、

各要素(コミットメント・コントロール・チャレンジ)毎の利点を紹介し、最後にハーディネスを構成するすべての傾向が高い場合の利点を紹介していきます。

 

 

コミットメント傾向が高い場合…

 

コミットメント傾向が高いと楽観的に物事をとらえる傾向が高く、ストレスの悪い影響を受けにくいと言われています。

楽観性が高いことはなんでもかんでもポジティブに捉え、「なんとかなるさ」と考えることではありません。

事実を客観的に認識したうえで、その状況を楽観的に捉えることを意味します。

 

 

コントロール傾向が高い場合…

 

コミットメント傾向のみが高い人よりもさらに、ストレスの悪い影響を受けにくい傾向があると言われています。

 

また、過剰に周囲に合わせることなく、自分は何が好きで何がしたいのかということが明確である可能性が高いです(自律性が高く、社会的同調性が低い)。

 

これは、他人に関心がないということではなく、いい意味で「他人は他人、自分は自分」と割り切って考えられるということです。

例えば、気が進まない飲み会や付き合いの場を毎回出席するのではなく、行きたくないときは断ることができる等です。

 

また、コントロール傾向が高いと楽観性、完璧主義、高目標設定の傾向があると言われています。

 

 

完璧主義と高目標設定はタイプAの行動傾向ですが、ハーディネスとは強いストレス下にも関わらず、病気にならずにゴリゴリ頑張れる人の性格特性であるので矛盾はしません。

 

 

チャレンジ傾向が高い場合…

 

チャレンジ傾向が高い場合、自律性が高いと言われています。

自律性とは先ほどの例で登場した、「自分は自分、他人は他人」と良い意味で割り切ることができる能力です。

周りに不本意に流されないとも言い換えることができますね。

 

 

コミットメント・コントロール・チャレンジのすべての傾向が高い場合…

 

ハーディネスのすべての要素の得点が高いと

 

  • 社会的同調性が低い
  • 自律性が高い
  • 楽観性が高い

 

と言われています。

 

また、この3要素は

必要以上に周囲に合わせることなく、自律的に生活し、心身悪影響与えにくいということを意味します。

 

この3要素が高い人は心身に健康的な生活習慣を身に着け、実行していると傾向が高いと言われています。

 

具体的には、運動習慣があったり、暴飲暴食が少ないなどです。

 

 

因みに、社会的同調性が低くて自分の感情を押し殺す(感情抑制傾向)傾向が強いと、ガンの疾患率が高いと言われてます。

 

一方、自律性が高いとガン疾患率はかなり低いようです。

学習の仕組みの記事で紹介した状況へのコントロール感が低いのか、高いのかということと関連していますね。(学習性無力感の部分です)

 

*復習したい方はこちらからクリックで開きます

psychobooks.hatenablog.com

 

 

なので、ただただ周囲を突っぱねているだけではなく(社会的同調性が低い)、自律性が高いこと、そして楽観的であることは強いストレス下に負けない性格傾向と言えます。

 

 

今回はストレスと関係がある性格傾向についてご紹介してきました。

性格を一瞬で変えることは不可能ですが、自身の行動を変えることは可能です。

 

 

なので今後は、ストレス対処(コーピング)方法についてもご紹介していきます。

具体的には、リラクゼーション法、マインドフルネス(瞑想など)などをご紹介できたらと考えています。

 

 

最後に完璧主義傾向を測定する質問紙を用意しました。よかったら試してみてください。

 

完璧主義測定テスト

 

質問は全部で15項目あります。

この1週間で頭に浮かんだ考えの頻度を各項目ごとに1-4の範囲で答えて下さい。

  • まったくなかった
  • たまにあった
  • よくあった
  • いつもあった

 

 

 

各質問の最後に合計得点を算出する作業があるので、質問番号とそれに対する回答がわかるようにしておくと計算しやすいと思います。

 

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では、質問項目です。紙とペンの準備はいいでしょか?

 

 

1高い基準を自分に課すことが大切だ

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

2完ぺきにやらなければ安心できない

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

3失敗したら私の価値は下がるだろう

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

4最高の水準を目指そう

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

5わたしは“完ぺき”でなければならない

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

6ミスがあると,自分が惨めに思えてくる

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

7目標は高いほどやりがいがある

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

8完ぺきにやらなければ、どうしても気がすまない

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

9ここでまちがえるなんて情けない

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

10基準が高いほど、自分のためになるだろう

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

11「完ぺきにやること」に意味がある

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

12ミスがあると,自分を責めたくなる

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

13目標は高ければ高いほどいい

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

14不完全ではいけない

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

15うまくできなければ,人並み以下ということだ

①まったくなかった ②たまにあった ③よくあった ④いつもあった

 

 

 

質問番号1 4 7 10 13  は高目標設定についてです。

大学生の平均は6.77~14.69点と言われています。

 

質問番号2 5 8 11 14  はミスへのとらわれについてです。

大学生の平均は6.75~13.65点と言われています。

 

質問番号3 6 9 12 15 は 完全性追求に関する質問でした。

大学生平均は5.16~11.32点です。

 

 

*大学生を調査対象としているので、実際に働いている人の場合はもう少し得点が高くなるかもしれません。

 

 

 

まとめ

 

ストレスをため込みやすい性格傾向(タイプA)

 

  • 攻撃的、競争的
  • 短気
  • 完璧主義
  • 生真面目
  • 時間切迫感

 

 

ストレスを感じにくい性格傾向(タイプB)

 

  • 呑気
  • 満足しやすい
  • 達成欲求が引くい
  • 獲得欲求が低い

 

 

強いストレスに負けずにゴリゴリ頑張れる性格傾向(ハーディネス)

 

  • コミットメント(状況を積極的に楽しむ)
  • コントロール(ある程度は自分の努力でなんとかなると信じ行動する)
  • チャレンジ(新しいこと、変化は成長の機会ととらえる)

 

 

参考文献

 

論文

 

小 堀 修・丹野 義彦(2004). 完全主義の認知を多次元で測定する尺度の試み. パーソナリティ研究 13(1) 34-43.

小野 佳子・城 憲秀・吉田英世……(2009) 病院看護師のタイプA行動とバーンアウトとの関連性について. 日本職業・災害医学会会誌 59(1).

 

城 佳子.(2010). ハーディネスとパーソナリティ特性,ストレッサー体験,ストレス反応および生活習慣との関連. 人間科学研究文教大学人間科学部 32