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自分で学ぶ心理学

心理学に興味はあるけど、どっから手を付けていいかわからない。そんな人のためのブログ。

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心理学が解明しつつある、結果を残すエリートが持つ個性の特徴

前回の記事ではプロと素人ではなにが違うのかということについてご紹介しました。

 

今回は、前回の続編のような位置づけになるのですが、超一流や結果を残すような人はどのような性格特性を持っているのか。

ということについてご紹介していきます。

 

 

 

 

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前回の記事では、プロになるような人は膨大な時間の練習をしており、さらに、プロになれるような集団の上位にいる人は個人練習の時間(意図的練習)が

圧倒的に多いということを、心理学者エリクソンさんの1万時間の法則をもとに書きました。

 

 

とはいえ、だれもが途中で嫌にならずに、膨大な時間の練習をすることができるのかというと、もちもんそんなことはないですね。

 

では、どのような個性の持ち主が膨大な時間の練習を成し遂げるのでしょうか。

 

 

 

 

 

結果を残す人の特徴

 

一時的ではなく、長期にわたって努力し続けるような人はどのような人なのか。

 

そんな問いに取り組んでいるのが、心理学者のダックワースさんです。

 

彼女の研究によると、結果をのこすような人が持つ個性はやり抜く力が深く関係していると明らかにしています

 

やり抜く力とは「長期目標(3か月以上かかるような目標)に対して、情熱努力を維持できる能力」と言っています。

 

実際にやり抜く力が高いとどうして結果を残す可能性が高くなるのかについて、ダックワースさんの研究を紹介しますね、

 

スペリング競技コンテストの研究

 

彼女の研究が行われたスペリング競技とは英単語の綴りの正確さを競う大会のことです。その大会のファイナリスト274人を対象に研究が行われました。

 

実感参加者には競技が行われる前にアンケート(質問紙)に答えてもらいます。

アンケート(質問紙)の内容は

  • やり抜く力を測定する項目
  • 娯楽として本を読む時間
  • 競技のパフォーマンスを高めるための練習(意図的な練習)*
  • ダミーの質問(好きな食べ物は?等)

 

*この研究での意図的な練習とは競技に沿って3つの質問によって測定されました。意図的な練習については前回の記事に詳しく書いてあります。

プロと素人の決定的な違い。スキルを高める科学的方法 - 自分で学ぶ心理学

(☝前回の記事です)

 

 

1.新しい単語を自分で学習する

2.自分のノートを見直し、単語の起源を勉強する

3.パソコンで発音された単語のタイピングの練習をする

また、参加者のパフォーマンスの測定方法は競技の最終ラウンドの結果でした。

 

 

これらのデータを分析したところ、

 

意図的な練習時間の多さが最もパフォーマンスの結果を予測しました。(統計的に有意差がある)

 

また、やり抜く力が高いほど、意図的な練習に費やす時間が多いこともダックワースさんの研究で示されていました。

 

図にするとこんなイメージです。

 

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やり抜く力の他の研究例

 

 

一般的にIQが高いと学校での試験の結果もよさそうに思われますが、実はIQの高さと試験の結果に関係があるのは勉強の初期段階だけであると

ダックワースさんの研究で示されています。

 

IQが高いと最初の飲み込みはある程度早いようですが、難しい問題に直面した時や、継続的に勉強を続けるかということに関しての指標にIQはならないようです。

 

では、どんな要素が試験の結果を予測するのか。(*相関関係ではないです。:相関とはAとBが同時に起こる関係性を意味します。なので因果関係ではありません。)

 

ここでもやり抜く力がその要素の一つとなります。

やり抜く力が高い人は、長期的にみて試験結果がよくなるようです。

 

最初の段階ではあまり良い結果を残せなくても、1回の試験結果にへこたれずに頑張り続けるため、最終的には学業成績も向上するというわけです。

 

 

また、アメリカの軍隊にもやり抜く力は採用されています。

辛く、過酷な訓練を耐え最後までやり遂げることができる人は身体能力の高さでも、頭の良さでも、根性自慢の人でもなく、やり抜く力がある人であったと言われています。

 

 

まとめ

 

  • 結果を残す人や超一流は意図的練習量が多い
  • 膨大な練習量をこなす個性の1要素はやり抜く力
  • やり抜く力が高い→意図的な練習時間多い→ハイパフォーマンス

 

 

参考文献

 

論文

Duckworth, A. L. & Quinn, P. D (2009). Development and Validation of the Short Grit

Scale(Grit-S). Journal of Personality Assessment, 91, 166-174

Duckworth, A. L. Kirby, T. A. Tsukayama, E. Berstein, H & Ericsson, K. A. (2011). Delibarate

Practice Spells Success: Why Grittier Competitors Triumph at the National Spelling Bee.

Social Psychological and Personality Science, 2:174.

Duckworth, A. L. (2016). Grit The Power of Passion and Perseverance (神崎朗子訳)(2016).Grit やり抜く力ダイヤモンド社)

Ericsson, A & Pool, R (2016). PEAK(アンダースエリクソン・ロバートポール, 土方奈美(訳)超一流になるのは才能か努力か? 株式会社文藝春秋

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