東大研究者らが作った、脳機能測定項目!
本記事では以前紹介した集中力や気分の切り替え能力を含むあなたの脳の機能の一部を測定する質問紙をご紹介します。
この記事で使われている質問項目は実際の心理学の学問で使われているものを使用しています。
全部で35の質問に対して
1.あてはまらない。
2.あまりあてはまらない。
3.少しあてはまる。
4.あてはまる
でお答えください。
また、調べているのことを推測されることを防ぐため、質問番号の順番はバラバラになっております。
例えば、①の次が⑯という番号が続くことがあります。
その場合、こんな感じで記録してくれると最後の計算が簡単になると思います。
では、始めます。
お疲れさまでした。これで質問は終わりです。
ここからは簡単な計算に入ります。
得点の計算…
最初に、今記録してもらった得点における、以下の質問番号になんでもいいので目印をつけてください。
大丈夫でしょうか?準備はできましたか?
では、次にいま目印を付けた質問番号の本当の得点を算出します。
というのも、これらの質問項目は逆転項目といって、適当になんとなく丸を付けることを防ぐものだからです。
やり方は簡単で、5-あなたの得点=本当の得点となります。
こんな感じ↓
この作業が終わったら、あとは足し算のみです。
質問番号1~11の得点を全部足してください。
これは状況に応じて、その場において不適切な行動を意図的に抑制し、やるべきことに集中する能力です。
平均は24.5~34.9と言われています。
質問番号12~23の得点を全部足してください。
これはなにかを始めるための、第一歩を踏み出す能力です。
簡単にいうと、やりたくはないのだけど、やらなければいけないことをする能力です。
この得点が高いと先延ばしの傾向は少なくなりそうですね。
平均は24~30.3と言われています。
質問番号24~35の得点を全部足してください
これは注意の制御の程度を測定しています。集中力、悪い気分を引きずらない能力などです。
この得点が高いと、抑うつ傾向が低くなると言われています。
以前の記事でも紹介したように、自分にとって良くないことや、良いことを含め、その時の感情や気分をいったん置いておく、という能力が高いと脳の悪循環に陥らないためです。
詳しく知りたい人はこちら↓
平均は21.7~33.9です。
また、すべての得点の合計の平均は73.1~102.3です。
これらの機能はマインドフルネス瞑想やヨガによって向上する可能性があると言われています。
よかったら一目安として使ってみてください。
参考文献
山形伸二・高橋雄介・繁桝算男・大野裕・木島伸彦・(2005).成人用エフォートフルコントロール尺度日本語版の作成とその信頼性・妥当性の検討. パーソナリティー研究. 14-1. 30-41