特に何もしていないのになんだか疲れる。その原因は脳の疲労にあった!?
休日等に家でごろごろと休んでいたはず何になぜか疲れているという経験はありませんか?
その原因は実は身体的疲労ではなく、脳の疲れが原因かもしれません。
脳の疲れとはどういうことなのか?という話の前に読者のみなさんに一つ質問です。
Q みなさんは電車の中、駅から自宅に帰るとき、シャワーの時、お昼ご飯の時になにを考えているでしょうか?
多くの人は、この先の自分のスケジュールのことや「あれやったっけな?」等の過去のことについて自然と考えているのではないでしょうか?
言い換えると、常に過去や未来のことを自然と考えているという意味です。
いかがでしょう。思い当たる節はありますか?
「休んだはずなのになんか疲れている」という現象も実は休んでいながら常に先のやるべきことについて自動的に考えていることが原因かもしれません。
というのも、実は脳はそのようにできているらしいのです。
脳には意図的になにかをやろうと思わなくても自動的に働く機能が存在していると言われています(デフォルト・モード・ネットワーク:以下DMN)
そして、この自動的に活動する機能(DMN)は脳が消費するエネルギーは60~80%もあると言われています。
特に何かをしたわけでもないのに疲労感を感じるのはDMNが過剰に活動していることが原因のひとつとして考えられます。
この記事の最初の質問でしっくりこなかった方は試しに3分間なにもしないでぼーっとただ座ってみてください。
すぐに脳は次に何やろう、あれやらなきゃ、または過去の出来事の回想や後悔などが沸き上がってきませんか?
電車に乗っている時、なにかの待ち時間など暇なときに、是非体感してみてください。
なにもしない。なにも考えないということは実はかなり難しいということが体感できると思います。
また、うつ病疾患者は「あのときこうしてればよっかた」「どうして~しなかったんだろう」「私ってホントにダメ…」
というような思考が高頻度で頭の中で沸き起こっています(反芻思考)。
「あのときこうしてればよっかた」「どうして~しなかったんだろう」のように外ではなく内向き(自分)の思考にとらわれている時も
実はDMNの機能一部が一生懸命活動し、結果脳が疲れてしまうと言われています。
では、どうやったら脳を休めることができるのか?
それはヨガや瞑想(マインドフルネス)と言われています。ヨガを実際にやったことがある方はレッスン終了後になんとなくスッキリとした感じを体感したことがあるのではないでしょうか?
そのスッキリ感の理由の一つは脳が休んだためともいえます。
最近の脳科学や心理学は科学技術の進歩のおかげで、瞑想やヨガなど一見スピリチュアルな世界のように思われてきたものも、fMRI等を使い実際にどのように脳が変化するのかを確認できるようになってきました。
そのような科学的根拠が示される事例が多いからこそ、google,facebookなどの有名企業でも積極的にヨガや瞑想を進めいていると言われてます。
ヨガや瞑想がなぜ良いのか、どのようにいいのか、ことについては別記事にてご紹介する予定です。
まとめ
なんにもしなくても脳は勝手に動いている。しかも脳活動の60~80%の活動を占める(DNM)
そのため、休んでいるはずなのになぜか疲れる事態に陥る。
ヨガや瞑想はDNMの活動を抑え、脳を休める効果がある
参考文献
久我山 亮(2016). 世界のエリートがやっている 最高の休息法. ダイヤモンド社.